【エビデンス30】運動イメージ訓練(MIT:Motor Imagery Training)がもたらす効果

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【1】タイトル
運動イメージ訓練(MIT:Motor Imagery Training)がもたらす効果

【2】出典
A randomized controlled trial of motor imagery combined with structured progressive circuit class therapy on gait in stroke survivors
参照元(※外部リンク)
https://www.nature.com/articles/s41598-020-63914-8
2020年4月 タイ

【3】目的
歩行能力の再建は、脳卒中後のリハビリで最も重要視されることが多い。
脳卒中後の歩行には特徴があり、発症前に比べると、歩幅、速度、ケイデンス(歩行率)が変化し高い確率で左右非対称な歩行パターンを呈する。

このためリハビリでは運動学習を目的とした課題志向型のトレーニングで運動機能の改善を目指すことが多い。
そこで、MITと課題志向型の訓練(SPCCT:Structure Progressive Circuit Class Training)を組み合わせた際の効果を検証してみた。

【4】方法
脳卒中患者40名を対象に、2グループ(各20名)にランダムで振り分けを行った。
対象群はMIT(25分)+SPCCT(65分)、比較群は健康教育(25分)+SPCCT(65分)を週3回×4週間行った。
MITでは、目を閉じた状態での歩行イメージと、運動感覚のイメージに設定した。
 
【5】結果
対象群は歩行の時空間パラメータ(歩幅、補足、速度、ケイデンス)で比較群よりも明らかな改善がみられた。
さらに、影響を受けた股関節屈曲筋、膝関節伸展筋の筋力も大きな向上がみられた。

【6】結論
リハビリなどで行う下肢トレーニングにイメージ訓練を追加すると、歩行に関する問題点や筋力に対して改善効果が期待できる。

【7】センター長の感想
ポジティブなイメージを強く持って訓練に取り組んだほうが良いですね。
他者(セラピスト)に細かな部分を指摘されるより「自身がどのように感じているのか」をイメージして一緒に修正していくことが必要だと思います。

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