【エビデンス32】失語症と構音障害で悩まれている方が多い

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【1】タイトル
失語症と構音障害で悩まれている方が多い

【2】出典
Aphasia and Dysarthria in Acute Stroke: Recovery and Functional Outcome.
※参照元(外部リンク)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28742466/
2017年7月 イギリス

【3】目的
脳卒中後の後遺症で、失語症や構音障害は日常生活や社会参加に大きな影響を及ぼす。
そこで、失語症や構音障害の回復過程や生活自立度への影響を調べてみた。

【4】方法
臨床試験データ(VirtualInternational Stroke TrialsArchive)から対象者(8,904名)を抽出した。
National Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)が1以上のスコアと定義し、3か月間の回復過程調べてみた。
4,039名(45.4%)の人が失語症を示し、6,192名(69.5%)が構音障害を示した。
2,639名(29.6%)は両方の障害を認めた。

【5】結果
3ヵ月の時点で、失語症は1,292名(17.9%)、構音障害は2,892名(40.1%)で解消を認めた。
失語症は1,713名(23.7%)、構音障害は1,940名(27%)で持続していた。
年齢や重症度が回復不良と関連し、血栓溶解が回復と関連していた。
失語症や構音障害が持続していると日常生活の自立度も低かった。

【6】結論
失語症と構音障害は、急性期の治療を経ても25%(約4分の1)で持続し、日常生活や社会参加への影響も大きかった。

【7】センター長の感想
こういった現状の中で、保険制度だけでは足りないという声があるのだと思います。
言語聴覚士による言語療法は、慢性期であっても短期間の集中的なリハビリで改善を認める研究報告(【エビデンス紹介6】慢性期の失語症でも3週間の集中効果で改善する)もあります。

気になる方は当ステーションの言語聴覚士にお声がけ下さい。

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