当ステーションの施術方針や考え方についても知ってもらうためにも、論文を定期的に紹介していきます。
更新情報を希望される方は公式Facebookページに「いいね!」を押してください。
【1】タイトル
日本人をベースにした脳卒中の再発率について
【2】出典
Two-Year Recurrence After First-Ever Stroke in a General Population of 1.4 Million Japanese Patients - The Shiga Stroke and Heart Attack Registry Study
※参照元(外部リンク)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/circj/84/6/84_CJ-20-0024/_article
2020年4月 日本
【3】目的
脳卒中の再発を予防するため、効果的戦略があるにもかかわらず、脳卒中経験者(特に初回)の再発率は高い。
そこで日本人をベースに、初めて脳卒中になってから2年間の再発率を調べてみた。
【4】方法
滋賀県で140万人が登録している脳卒中データベースを使用した。
2011年に初回の脳卒中を発症し、生存した1,883名を対象に、2013年までの追跡調査を行った。
再発の定義は、あらゆる種類の脳卒中とした。
【5】結果
120名が脳卒中の再発を経験した。
389名が脳卒中を発症せず死亡した。
2年間の累積再発率は、脳梗塞が6.8%、脳出血が3.8%であった。
【6】結論
日本の特定地域のデータベースを基にした研究では、初回の脳卒中を発症してから2年以内の再発率が依然として高いままであった。
また、脳梗塞のほうが脳出血よりも高い傾向にあった。
【7】センター長の感想
脳卒中や心筋梗塞などの血管疾患には再発という恐怖がつきまといます。
何の前ぶれもなく身体に異変が生じる。
月並みな意見ですが、食事と運動に勝る予防方法はないと私は考えます。