【エビデンス43】脳卒中後の自動車運転について

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【1】タイトル
脳卒中後の自動車運転について

【2】出典
The right hemisphere is important for driving-related cognitive function after stroke
※参照元(外部リンク)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32162124/
2020年3月 日本
 

【3】目的
脳卒中後の生活において、自動車の運転は地域社会に復帰するために必要となるケースが多い。
本研究は、自動車を運転するうえで欠かせないと考えられる方向性注意と持続性注意を検討した。

【4】方法
脳卒中後の57人の患者(男性51人、平均年齢63±11歳)を対象にした。
病変の位置と自動車運転に必要と考えられる認知機能(以下項目)の関連性を調査した。
標準注意検査法(CAT:Clinical Assessment for Attention)
持続的注意集中力検査 (CPT:Continuous Performance Test)
単純反応時間測定(SRT:Simple Reaction Time)
行動性無視検査(BIT:Behavioural inattention test)
ドライビングシュミレーター(持続的な注意のためのシンプルで選択的な反応時間、車をぶつけた側と回数)

【5】結果
fMRIを使用したSnPM分析から、誤認識は両方の半球損傷に関連していた。
右半球損傷で左側の注意に関連し左側をぶつけた割合が72%、左半球損傷で右側の注意に関連し右側をぶつけた割合が28%であった。
プロットの重なり合いは右半球損傷者で局在化がみられた。
ステップワイズ多重線形回帰分析により右半球の重要性が確認された。 

【6】結論
認知機能と自動車の運転能力にとって、両側の半球、特に右半球の重要性が確認された。

【7】センター長の感想
住んでいる場所や地域によって、特に地方では車が必須になりますよね。
脳卒中により右半球を損傷したからといって自動車運転ができないという話ではありません。
自動車運転に必要な注意機能が右半球に集中しているということを理解して、適性検査に向けた
訓練やリハビリを行う必要があるということです。

 

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