【エビデンス50】脳卒中後の痙性に対する灸頭鍼の効果

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【1】タイトル
脳卒中後の痙性に対する灸頭鍼の効果

【2】出典
Warm-needle moxibustion for spasticity after stroke: A systematic review of randomized controlled trials.
※参照元(外部リンク)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29631145/
2018年3月 中国

【3】目的
脳卒中後の痙性とは、麻痺側の筋緊張増加、急激な筋収縮、深部腱反射亢進、痙攣、鋏状脚、関節の固縮などを指す。
痙性は日常生活に様々な問題を引き起こし、生活の質を大幅に低下させる要因の一つである。
鍼灸治療では、痙性麻痺に灸頭鍼(経穴に刺した鍼の末端にモグサを据えて燃やす)を用いることが多い。
そこで、これまでの研究をシステマティックレビュー(類似した研究を一定の基準で評価する)で検証してみた。

【4】方法
データベースから関係する信頼性の高い研究を厳選し、データの統合と再解析を行った。
12件のランダム化比較試験で、対象者は878人になった。
バイアスのリスクはCochrane Handbook5.1.0(コクラン・ハンドブック)の判断基準に従って精査した。
 
【5】結果
灸頭鍼は痙性を和らげて運動機能の回復を促す点で電気鍼や通常の鍼よりも優れていた。
日常生活動作への影響については、灸頭鍼が電気鍼より優れていたが、通常の鍼とは有意な差がなかった。

【6】結論
灸頭鍼は、他の鍼治療に比べて痙性による運動機能障害の回復に効果があることが示唆された。
日常生活動作への影響については、灸頭鍼か通常の鍼を用いると効果が期待できる。

【7】センター長の感想
鍼灸師に話を聞くと、モグサにも色々な種類があって奥が深いそうです。
試しにやってもらったところ、ほんのり温かい感じで気持ち良かったです。
色々な治療を試せるといいですね。

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