【エビデンス53】戦略に基づいた訓練を

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【1】タイトル
戦略に基づいた訓練を

【2】出典
Motor strategies and bilateral transfer in sensorimotor learning of patients with subacute stroke and healthy subjects. A randomized controlled trial.
※参照元(外部リンク)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23172404/
2012年11月 イタリア
 

【3】目的
両側性転移という技法は、一方の手足で学習した運動スキルが反対側の手足にも良い影響をもたらすことを狙いとしている。
この技法は脳卒中後のリハビリテーションに応用されているが、感覚運動学習の戦略を詳しく調べてみた。

【4】方法
被験者は80名の右利き(65±13歳)で、40名が脳卒中(亜急性期)経験者、40名は健康な成人とした。
ランダムで2グループに振り分けを行い9ホールペグテスト(9つの穴に棒を挿入するテスト)を2回実行した。
最初は低スキル、次に高スキルの手で行うグループ、その逆で行うグループで結果の違いを評価した。
最大ピンチ力、上肢機能の運動指数、痙縮の程度(Modified Ashworth Scale)、優位性(Edinburgh 利き手テスト)も記録した。

【5】結果
被験者のパフォーマンス能力は各種の評価結果と関連していた。
ペグテストの結果は、最初に高いスキル、次に低スキルの手で行うグループの結果が良好であった。
最初に選択した高いスキルの手が、低スキルの手で行う動作(速度)に影響を与えることが明らかになった。
 
【6】結論
高スキル(よく動く)の手から、低スキル(麻痺側)の手に運動技能が転移する(両側性転移)ことが確認された。
両側性転移は必ずしも繰り返しの訓練から生じるものではなく、直前の動作に影響を受ける性質がある。

【7】センター長の感想
【エビデンス39】「麻痺していない方の手も鍛えるべし」も参考にして下さい。
適当な順番で、とにかく動かせというリハビリ内容では何の効果も得られない可能性があります。

戦略や戦術に基づいた実行(訓練)を展開し、結果を評価する。
そんなリハビリを受けてみたい方は、当ステーションにご連絡下さい。

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