【エビデンス56】ヴァーチャルリアリティ療法 vs レクリエーション療法

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【1】タイトル
ヴァーチャルリアリティ療法 vs レクリエーション療法

【2】出典
Efficacy and safety of non-immersive virtual reality exercising in stroke rehabilitation (EVREST): a randomised, multicentre, single-blind, controlled trial
※参照元(外部リンク)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27365261/
2016年6月 カナダ

【3】目的
非没入型バーチャルリアリティー(VR)は、脳卒中リハビリテーションの新たな戦略として注目されており積極的な導入も始まっている。
そこで、その安全性や有効性を確認するために、レクリエーション療法と比較してみた。

【4】方法
4ヵ国で14施設、発症から3ヵ月以内、軽度~中等度の上肢麻痺を呈する患者121名(18~85歳)を対象にした。
任天堂Wiiを使用する対象群59名、トランプ・ビンゴ・ジェンガなどレクリエーションを取り入れた比較群62名にランダムで振り分けた。
プログラムは1回60分で計10セッションに設定した。
実施後はウルフ運動機能検査(WMFT:Wolf Motor Function Test)を用いて有害事象の有無を評価した。
 
【5】結果
各グループで、ベースラインと比較してWMFTのパフォーマンス時間に改善がみられた。
対象群は32.0%、比較群は28.7%の改善率であった。
交絡因子を調整した多変量解析で、グループ間の有意差は見られなかった。
各グループで有害事象が発生したが、訓練内容との関連は見られなかった。

【6】結論
非没入型ヴァーチャルリアリティーとレクリエーション療法に大差はなかった。
むしろ、シンプルで低コストなレクリエーション療法を見直した方がよいかもしれない。

【7】センター長の感想
効果に差がないのであれば、簡単に家でも実施可能な方法を選択しますね。
僕はファミコン世代なのでゲームの方が長続きしそうな気がしますが…。

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