【エビデンス63】アームスリングの必要性

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【1】タイトル
アームスリングの必要性

【2】出典
A randomized controlled trial on the immediate and long-term effects of arm slings on shoulder subluxation in stroke patients.
※参照元(外部リンク)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28145396/
2017年1月 ベルギー


【3】目的
アームスリングは、脳卒中患者における肩関節の亜脱臼を予防する目的で臨床的に使用されることが多い。
しかし亜脱臼の矯正効果を裏付ける根拠は少ない。
そこで、アームスリングの短期的・長期的効果を検証してみた。
 
【4】方法
脳卒中後で重度の上肢麻痺を呈する28名を対象にした。
BSN medical社製のActimove®スリングを使用するA群、V!GO社製のShoulderliftを使用するB群、No slingのC群にランダムで振り分けた。
6週間の研究で、肩関節の隙間(mm)、関節可動域(ROM)、疼痛(VAS)、重症度評価スケールを使用した痙性(MAS)、パフォーマンス評価スケールを使用した回復度(FMA)、体幹機能(TIS)を比較した。
 
【5】結果
スリングの即時矯正レベルは、ベースライン時と6週間後で異なっていた。
A群:63%→28%、B群36%→24%であった。
亜脱臼のレベルを比較すると、明確な減少を示したのはC群(-37.59%または3.30mm)のみであった。
疼痛はA群で増加していた。
関節可動域は、B群のみ変化がみられなかった。

【6】結論
スリングの使用は、急性期の亜脱臼を防ぐ効果がある。
治癒や機能回復の面では、スリングを使用しないほうが良いことが示唆された。

【7】センター長の感想
良し悪しあるというか、まちまちな感じですね。
背景にもよりますが、退院時にもアームスリングを使用しているというのは違うかもしれません。

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