【エビデンス65】新型コロナウィルスが脳卒中の治療に及ぼす影響

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【1】タイトル
新型コロナウィルスが脳卒中の治療に及ぼす影響

【2】出典
Influence of the COVID-19 Pandemic on Treatment Times for Acute Ischemic Stroke
※参照元(外部リンク)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33250041/
2020年11月 アメリカ

【3】目的
新型コロナウィルス(COVID-19)によって引き起こされた全世界的なパンデミックは、今日までの医療にかつてないほどのパラダイムシフト(価値観などの劇的な変化)をもたらしている。
そこで、COVID-19が脳卒中治療(遅延など)に及ぼす影響を調べてみた。

【4】方法
米国にある14の包括的脳卒中センターを対象に、2019年1月1日~2020年7月31日までの患者データを使用した。
患者の到着から血栓溶解または血栓摘出までの治療に要した時間(目標は60分以内)を全データで比較した。
 
【5】結果
患者2,955名の内、COVID-19パンデミック前が1,491名、パンデミック中が1,464名であった。
パンデミック中の患者は60分以内に血栓溶解療法を受けられる確率が明らかに低く、遅延した時間の中央値は4分であった。
血栓摘出術を受けた患者の鼠径(そけい)部への穿刺に有意な遅延はみられなかった。

【6】結論
COVID-19パンデミック中は、脳卒中患者の血栓溶解療法が有意に遅延することが明らかになった。
血栓除去術は遅延しているものの、有意なレベルではなかった。

【7】センター長の感想
本邦では、毎年10月~12月にかけて脳卒中患者が増加する傾向にあります。
COVID-19疑いの患者も増加しており、地域によってムラはありますが病院は手一杯の状態です。
自分の周りに影響がないからといって、自分だけは大丈夫と気を緩めずに、不要不急の外出(特に県外移動)は控えて下さい。
皆様が無病息災に過ごされますことを切に願います。

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