【エビデンス69】脳卒中後の対側鍼治療について

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【1】タイトル
脳卒中後の対側鍼治療について

【2】出典
Contra-lateral needling in the treatment of hemiplegia due to acute ischemic stroke.
※参照元(外部リンク
2012年8月 中国

【3】目的
伝統的な鍼治療における対側鍼療法は、病気や怪我で負傷した側とは反対側の身体(健康な側)に鍼を挿入することで負傷した側の治療を促す手技の一つである。
対側鍼療法の効果を裏付ける臨床データは少ないので、脳卒中後の片麻痺患者を対象に効果を調べてみた。
 
【4】方法
脳卒中患者106名を対象にした。
対象者を3グループにランダムに振り分け、1日45分×30日間の治療を行った。
臨床治療反応率、神経学的欠損スコア(NDS)、修正バーセル指数(MBI)、Fugl-Meger(FMA)を使用して治療の有効性を評価した。
・対側鍼治療(対象群)45名
・麻痺側鍼治療(比較群)45名
・鍼治療なし(比較群)16名
 
【5】結果
臨床治療反応率は、対側鍼治療48%、麻痺側鍼治療31%、鍼治療なし19%だった。
NDSは比較群よりも対象群が大幅に減少した。
MBI、FMAも同様に対象群が有意に増加した。
 
【6】結論
対側針療法は神経機能や運動機能の回復を促進するという点で麻痺側への鍼治療よりも効果的である。
 
【7】センター長の感想
クロスエデュケーションの時と同様に、対側へのアプローチも重要だということですね。
鍼灸もリハビリも考え方は一緒なんだと思いました。

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