【エビデンス86】オフライン運動学習を高めるには?

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【1】タイトル
オフライン運動学習を高めるには?

【2】出典
Executive Function Is Associated With Off-Line Motor Learning in People With Chronic Stroke.
※参照元(外部リンク)
2017年3月 アメリカ

【3】目的
リハビリテーションでは、脳卒中後の運動機能回復にオンライン運動学習(損傷を受けた脳領域を活性化するために知覚と運動の相互作用で運動を制御して運動に関与する技能を向上させる)を用いることが多い。
また、訓練の合間に休憩を挟んだり、たっぷりと睡眠をとることで、オフライン運動学習(技能を振り返り、修正されながらシステム化されていく)が促進されるといわれている。
そこで、慢性期の脳卒中患者を対象に、睡眠によるオフライン運動学習と運動技能の関連を調べてみた。
 
【4】方法
慢性期の脳卒中患者(発症から6ヵ月以上)17名、健康な成人9名を対象にした。
3日間、課題を行いながら睡眠ポリグラフ検査を行い、翌朝に4種類の行動機能評価テストを受けることでオフライン運動学習への影響力を評価した。

【5】結果
脳卒中の参加者は、行動機能評価テストの結果とオフライン運動学習の効果に正の相関を認めた。
健康な成人には、この関連を認めなかった。
回帰分析では、トレイルメイキングテスト、デリス-カプラン実行機能検査が重要な予測因子であることがわかった。 

【6】結論
注意力やセットシフト能力がオフライン運動学習に関連していることがわかった。
運動学習の効果を高めるには、これらの能力を考慮する必要がある。

【7】センター長の感想
単純に身体を動かすだけではなく、本当に効果が期待できるのかを確認していく必要があります。
評価とは、そのような場面でも使用することがあるのです。

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