【エビデンス99】脳卒中かな?と思ったら何時間以内に病院に行けばいい?

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【1】タイトル
脳卒中かな?と思ったら、何時間以内に病院に行けばいい?

【2】出典
New Study Supports Extended Time for tPA in Ischemic Stroke to 9hours – Neurology Today
※参照元(外部リンク)
2019年3月 オーストラリア

【3】目的
脳梗塞の血栓溶解療法(tPA)は「ACT-FAST」キャンペーンという言葉があるように、症状の疑いがあれば遠慮せず救急車を呼ぶようにいわれている。
tPAはもともと3時間以内しか適用できないと言われていたが、医学の進歩により現在は4.5時間以内が適用と考えられている。
今回、tPAの適用時間を延長する臨床試験を行った。
 
【4】方法
脳梗塞患者225人を2グループにわけた。
113名はtPAのタイムウィンドウを9時間(上限)に設定し、比112名にはプラセボ(偽薬)を与えた。
 
【5】結果
tPAを投与された患者は年齢が高く、プラセボを投与された患者の平均年齢が71.4歳であったのに対し、平均年齢が74歳であった。
患者の内訳として、10%が発症から4.5~6時間、25%が6~9時間、65%が起床時であった。
発症から治療までの時間は中央値で7.2時間だった。
90日後の死亡率は、tPAグループがわずかに高かった、(10% vs 9.5%)
症状を伴う頭蓋内出血の発生率は、tPAグループで非常に高かった(6% vs 1.0%)Mrsスコア(0-1,障害なし相当)はtPAグループに多かった(37% vs 29%)

【6】結論
tPAのタイムウインドウを9時間までに延長することで、多くの患者の回復を促すことができる。
それにより、死亡率が大幅に増えることはなかった。
 
【7】センター長の感想
血栓溶解療法は上限が9時間となるだけで、早く治療するほうが効果的です。
適用が増えた分救われる命があるのであれば、これからも窓を広げてもらいたいですね。
医療の進歩を心から願います。

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