当ステーションの施術方針や考え方についても知ってもらうためにも、論文を定期的に紹介していきます。
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【1】タイトル
失語症は脳画像で予想できる?
【2】出典
Multivariate Connectome-Based Symptom Mapping in Post-Stroke Patients: Networks Supporting Language and Speech.
※参照元(外部リンク)
2016年6月 アメリカ
【3】目的
言語処理は脳領域の広範なネットワークに依存しており、損傷域だけで言語障害の種類を予想するのは難しい。
そこで、脳内ネットワークの接続状態を示す行動マッピング(コネクトーム)を作成し、実際の状態との関係を調べてみた。
【4】方法
脳卒中後、失語症を呈する左脳損傷の患者90名を対象にした。
コネクトームマッピングを作成し、言語機能(流暢さ、理解、反復、命名能力)との関係性を調査した。
【5】結果
コネクトームマッピングで予想した言語障害と、実際の症状はよく一致していることがわかった。
特に側頭頭頂接合部の接続性が重要であることもわかった。
【6】結論
コネクトームマッピングは、従来の画像診断において補完的な役割を担う可能性がある。
【7】センター長の感想
医学は常に進歩し、アップデートされていきます。
療法士(言語、作業、理学)も知識や技術の習得を怠ってはいけませんね。