【エビデンス121】脳卒中と季節って本当に関係あるのか?

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【1】タイトル
脳卒中と季節って本当に関係あるのか?

【2】出典
Seasonal Variations in Neurological Severity and Outcomes of Ischemic Stroke - 5-Year Single-Center Observational Study.
※参照元(外部リンク
2018年3月 日本

【3】目的
脳卒中の種類や重症度と季節変動の関連性は、多くの研究がなされているが明らかになっていない。
そこで、国立循環器病センターの脳卒中データベースを使用して詳しく調べてみた。
 
【4】方法
急性期脳卒中患者2,965名を対象にした。
 
【5】結果
全患者の中で脳卒中の発生数は季節によって変動しないことがわかった。
しかし、75歳を超える患者に限定した場合、中等度~重度の初期神経症状がある場合、心原性脳卒中の患者に限定した場合、季節毎で差があり冬に多いことがわかった。
非心原性脳卒中1,934人に限定すると、発生数は季節によって変動しないことがわかった。
しかし、中等度~重度の初期神経症状がある場合は春に多く、1年以内に死亡するケースは夏に多いことがわかった。
また、寝たきりになるような患者は、季節によって変動しないことがわかった。
 
【6】結論
脳卒中は4シーズンでかなり均一な分布を示すことが明らかになった。
ただし心原性に限ると冬に多く、非心原生で中等度以上の神経症状がある場合は春と冬に多いことがわかった。
寝たきり状態など予後不良なケースは季節の影響がないことがわかった。
 
【7】センター長の感想
他の研究によると、脳出血は冬に多いようですね。
脳梗塞は季節によって変動しないことがわかったので、不整脈(心房細動)がある方は、冬場の血圧変動に注意して食事や運動で血管の弾性や伸展性を改善する取り組みが必要になると思います。

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