【エビデンス127】脳卒中後の栄養状態と認知症について

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【1】タイトル
脳卒中後の栄養状態と認知症について

【2】出典
Association between Geriatric Nutritional Risk Index and Post-Stroke Cognitive Outcomes
参照元(※外部リンク
2021年5月 韓国

【3】目的
栄養状態が脳卒中後認知障害(PSCI:poststroke cognitive impairment)に関連するかは明らかになっていない。
そこで、高齢者の栄養評価指標(GNRI:Geriatric Nutritional Risk Index)を用いて、PSCIとの関連性を詳しく調べてみた。
 
【4】方法
急性期脳卒中患者344名(平均年齢63歳)を対象にした。
発症から3ヵ月の期間で、GNRIスコア98未満を栄養上のリスクありと定義した。
主要転帰はPSCIであり、少なくとも1つの認知領域「実行性/活動性、記憶、視覚空間、言語」で調整されたスコアが-2標準偏差未満であると定義した。
多項ロジスティック回帰分析と線形回帰分析を用いて、GNRIと認知アウトカムの関連を調べた。
 
【5】結果
対象期間中に70名(20.3%)の患者がPSCIを発症した。
平均GNRIは106.1±8.6であり、59名(17.2%)はGNRIスコア98未満で栄養リスクありだった。
年齢、性別、教育、重症度、左脳病変で調整した後、低GNRIとPSCIは独立して関連していた。
GNRIスコアは、特に前頭葉の機能障害と関連が強かった。

【6】結論
GNRIを用いた高齢者の栄養評価指数は、脳卒中発症後のPSCIと独立して関連していることが明らかになった。
特に、前頭葉領域(実行/活動)の機能障害と強く関連している。

【7】センター長の感想
身体にとって食事(栄養)は必要不可欠なんだと改めて思いました。
認知機能にも関連性があるので、入院中~退院後の栄養管理が重要になると思います。
運動を毎日するのは難しいですが、生きるために、身体のために、回復のために、食事は毎日食べて欲しいです。

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