【エビデンス136】脳内出血後の超早期リハビリが危険な理由

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【1】タイトル
脳内出血後の超早期リハビリが危険な理由

【2】出典
Very Early Exercise Rehabilitation After Intracerebral Hemorrhage Promotes Inflammation in the Brain
※参照元(外部リンク
2021年4月 日本

【3】目的
脳内出血発症から24時間以内の超早期リハビリテーションは運動機能障害を悪化させる可能性が報告されている。
しかし、そのメカニズムは明らかになっていないので、新潟大学がラットを用いた動物実験で詳しく調べてみた。

【4】方法
コラゲナーゼ溶液を左線条体に注入し、脳内出血を誘発した。
偽手術+運動なし群、脳内出血+運動なし群、脳内出血+超早期リハビリ(発症から24時間以内)群、に振り分けを行った。
手術前後、運動前後での感覚運動行動を観察し、脳組織を採取して血腫の大きさ、浮腫を測定し、線条体および感覚運動野でのmRNAほかタンパク質の発現量、を解析した。

【5】結果
水平ラダーテストでは、脳内出血+超早期リハビリ群の感覚運動障害が有意に増加した。
また線条体で炎症性サイトカインIL-1bのmRNAレベルが有意に高いことが明らかになった。
さらにニューロンマーカーであるNeuNタンパク質の発現は、脳内出血+運動なし群、脳内出血+超早期リハビリ群、両方の脳領域で有意に減少していた。
 
【6】結論
脳内出血後24時間以内に行う超早期リハビリは、神経細胞死の増加と炎症性因子の領域特異的変化のために運動機能障害の悪化と関連している可能性がある。
 
【7】センター長の感想
超急性期のリハビリは本当に必要なのか?という研究が増えています。
個人的な感想ですが、脳内出血だけではなく発症された方にとって不利益になるリハビリは行いたくありません。
偉そうな事は言えませんが、こういった研究の積み重ねがエビデンスとなっていくんだと思います。

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