【エビデンス137】水中で行う機能訓練の効果

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【1】タイトル
水中で行う機能訓練の効果

【2】出典
Effects of water-based and land-based exercises on walking and balance functions of patients with hemiplegia
※参照元(外部リンク)
2018年7月 トルコ

【3】目的
脳卒中後の機能訓練について、プールなどでの水中で行う機能訓練(WBE)と、病院などの訓練室で行う機能訓練(LBE)が運動機能、歩行、バランス機能、生活の質(QOL)に与える影響を比較してみた。

【4】方法
脳卒中後の片麻痺患者60名を対象に、ランダムで2グループに振り分けを行った。
対象群はWBEを週3回+LBEを週2回実施し、比較群はLBEのみを週5回実施した。
これを6週間継続し、機能的自立度評価(FIM)、バランス機能評価(BBS)、歩行機能評価(TUG)、QOL評価(SF-36)を比較した。

【5】結果
両グループで全てのパラメータが明らかに改善した。
QOL評価は対象群(WBEを取り入れた群)が有意な改善を示した。
バランス機能評価では、比較群(LBEのみ)が有意な改善を示した。
 
【6】結論
脳卒中後に水中で行う機能訓練は、訓練室で行う機能訓練と比べて、身体機能に関する特別な効果は認められなかった。
健康関連のQOLを高めるためには効果があることが示唆された。
 
【7】センター長の感想
水中で行う機能訓練は、腰や膝への負担を軽減することができます。
浮力と水の抵抗を上手く利用すれば痛みを最小限に抑えた状態で身体を動かすことができます。
水中での機能訓練を実施できる病院は少ないので、退院後にご自身のお身体の状態に合わせて訓練環境を選ぶことが大切ではないかと思います。

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