【エビデンス142】体格指数(BMI)と脳卒中・脳出血の関係性について

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【1】タイトル
体格指数(BMI)と脳卒中・脳出血の関係性について

【2】出典
Association of Body Mass Index with Ischemic and Hemorrhagic Stroke
※参照元(外部リンク
2021年8月 日本
 
【3】目的
BMI(Body Mass Index)はボディマス指数と呼ばれ、
[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出される肥満度を表す体格指数である。
体格指数(BMI)は健康診断の結果でも確認することができ、自身の肥満度を定期的に知ることができる。
肥満は脳卒中のリスク因子であることが明らかになっているが、低体重のリスクは明らかになっていない。
そこで、日本人を対象に、体格指数(BMI)と脳梗塞・脳出血の関係性を詳しく調べてみた。

【4】方法
2005年1月~2020年4月までの検診データベース(JMDC Claims Database)を用いた。
2,740,778人の健康な成人で年齢中央値は45歳(男性比率56.2%)を対象にした。
体格指数(BMI)に従い、低体重(BMI:18.5未満)標準体重(BMI:18.5~24.9)過体重(BMI:25.0~29.9)肥満(BMI:30以上)とした。
 
【5】結果
脳梗塞・脳出血の発生率は、男性で10,000人あたり年間で28.1人(脳梗塞)5.5人(脳出血)であった。
女性では、22.5人(脳梗塞)4.0人(脳出血)であった。
男女ともに、過体重・肥満が脳梗塞の発生率と関連していた。
低体重・過体重・肥満では、男性で脳出血の発生率が高い傾向にあったが、女性はそうならなかった。
脳梗塞の発生リスクは、男女ともに体格指数(BMI)に従い増加した。
脳出血の発生リスクは、男性のみU字型の関係がみられた。
 
【6】結論
低体重・過体重・肥満は男女ともに脳梗塞の発生リスク因子である。
さらに、男性で、低体重・過体重の場合は、脳出血の発生リスク因子であることが示唆された。

【7】センター長の感想
体格指数(BMI)だけで判断できることではないと思います。
骨格筋量や体脂肪率、生活習慣や栄養状態なども加味した上で、見えてくるものがあります。
ただし、健康診断の結果などから、体格指数(BMI)を気にする必要はあると思います。
健康診断は面倒に感じますが、生まれてから死ぬまで同じ身体を使用するので、もう少し、自身の身体に目を向けてみてはどうでしょう?

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