【エビデンス149】若い人が脳卒中になる主要な原因について

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【1】タイトル
若い人が脳卒中になる主要な原因について

【2】出典
Risk factors, etiology, and outcome of ischemic stroke in young adults- A Japanese multicenter prospective study
※参照元(外部リンク
2020年7月 日本
 
【3】目的
脳卒中の年代別発症率は男女ともに70歳代がピークで、60歳以下では男性が、70歳以上では女性が多い傾向にある。
10~55歳の若年成人が占める割合は10~20%程度であるが、リスク因子や特徴については明らかになっていない。
そこで、日本人を対象に詳しく調べてみた。
 
【4】方法
多施設での共同コホート研究で、発症後7日以内の脳卒中患者(若年成人)519人を対象にした。
期間は2015年~2017年の2年間とした。
 
【5】結果
脳卒中重症度スケール(NIHSS)の平均値は3.6±0.2であった。
リスク因子は、高血圧症(55%)脂質異常症(47%)喫煙(42%)であった。
体格指数(BMI)における肥満者、喫煙者、大量飲酒者は男性が多い傾向にあった。
喫煙、脂質異常症、糖尿病を持つ割合は、年齢が高くなるほど増加した。
最も多い脳梗塞の種類はラクナ梗塞(小血管病)で49%を占めた。
次いで主幹動脈硬化、心原性塞栓症、原因不明の塞栓であった。
それ以外では、頭蓋内動脈解離(主に椎骨動脈解離)が多かった。
退院時のADL(MRS)は0-1で比較的良好であったが、4以上も9.5%確認した。
 
【6】結論
若年者の脳卒中リスク因子は、そのほとんどが改善可能な項目であった。
有病率は年齢とともに増加したため、早急なライフスタイル改善が必要である。
頭蓋内動脈解離(主に椎骨動脈解離)が多かったことは、特筆すべき点である。
 
【7】センター長の感想
若年層は健康診断の結果をしっかりと受け止める必要があります。
特定保健指導や労災二次検診を勧められた場合は、リスク因子を抱えていると自覚して下さい。
健康はお金で買えませんので、早急なライフスタイル改善に取り組む必要があります。

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