【エビデンス151】心理的ストレスによる脳卒中のリスクについて

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【1】タイトル
心理的ストレスによる脳卒中のリスクについて

【2】出典
Posttraumatic Stress Disorder and Risk for Stroke in Young and Middle-Aged Adults
※参照元(外部リンク)
2019年10月 アメリカ
 
【3】目的
精神的あるいは心理的に過度なストレスは、トラウマとなり長時間続くことで人の生命を脅かす。
これを心的外傷後ストレス障害(PTSD)といい、18~45歳の若年層に多い傾向がある。
脳卒中の10~14%は18~45歳が占めており、近年上昇傾向にあるため、PTSDとの関連性を詳しく調べてみた。
 
【4】方法
退役軍人987,855人(平均年齢30.29±9.19歳、白人64.4%)を対象としたコホート研究で、2001年~2014年までの13年間を追跡調査した。
 
【5】結果
対象者の内28.6%がPTSDの診断を受けた。
766名が一過性脳虚血発作(TIA)を発症し、1,877名が脳梗塞を発症した。
PTSD患者のTIA発症リスクは2.02倍(性差なし)、脳梗塞発症リスクは1.62倍(男性に多い)であった。
交絡因子などを調整した結果でも、PTSD患者のリスクは明らかに高かった。
 
【6】結論
精神的あるいは心理的に過度なストレス(PTSD)は若年者の脳卒中発症リスクを増加させるリスク因子だった。
 
【7】センター長の感想
世界保健機構(WHO)の調査によると、日本人のPTSD発症率は1.1~1.6%(150万人くらい)で女性に多い傾向があります。
受けたストレスの強さや種類、社会的サポートの有無によってストレスの対処能力を超えた場合にPTSDを発症し、うつ病や不安障害を合併するといわれています。
あなたの周囲には、あなたの悩みや愚痴、相談を聞いてくれる人、手を差し伸べてくれる人がいますか?
一人で抱え込まないよう注意して下さいね。

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