当ステーションの施術方針や考え方についても知ってもらうためにも、論文を定期的に紹介していきます。
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【1】タイトル
菜食主義(ベジタリアン)は脳卒中リスクを下げるのか
【2】出典
Risk of Incident Stroke among Vegetarians Compared to Nonvegetarians: A Systematic Review and Meta-Analysis of Prospective Cohort Studies
※参照元(外部リンク)
2021年8月 台湾
【3】目的
菜食主義の食事パターンは健康によいとされている。
しかし脳卒中の発症リスクに関しては一貫性のない結果が示されている。
そこで、これまでの研究データを用いてメタアナリシスを行った。
【4】方法
2021年5月までの期間で、信頼性の高いデータベース(PubMed、EMBASE、Cochrane Library、Web of Science)から関連する研究を厳選した。
398件の研究報告から、7つのコホート研究を対象にした。
29,705名の菜食主義者(脳卒中症例408件)、627,728名の非菜食主義者(脳卒中症例13,026件)が含まれた。
【5】結果
菜食主義と脳卒中(脳梗塞・脳出血)リスクの間に有意な関連は認められなかった。
ただし、アジアでの研究と、参加者の平均年齢が50~65歳の研究では、脳卒中リスクの低下が示唆された。
【6】結論
菜食主義の食事パターンは健康によいとされているが、脳卒中のリスク低下には関連がない。
【7】センター長の感想
肉や魚などの動物性食品を摂らず、穀物・豆類・野菜など植物由来の食品が健康によいとされていますが…。
個人的には、身体によいものばかりを食べていれば健康になるというのは違うように思います。
主義を否定する訳ではありませんのでそこは個人の自由ですが、バランスが大切だと思います。