【エビデンス159】mRNA COVID-19ワクチン接種後の合併症について

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【1】タイトル
mRNA COVID-19ワクチン接種後の合併症について

【2】出典
Cardiac complications following mRNA COVID-19 vaccines: A systematic review of case reports and case series
※参照元(外部リンク)
2021年12月 イラン

【3】目的
コロナウィルスワクチン接種後に報告されている有害事象のほとんどは、注射部位の痛み、紅斑、腫脹、発熱、頭痛、筋肉痛であるが、脳卒中(脳梗塞・脳内出血)、心膜炎、心筋炎、急性心筋梗塞、肺塞栓症など命に関わる事例も存在している。
そこで、これまでに報告された有害事象について、システマティックレビューを行った。
 
【4】方法
pubMed、Scopus、Web of Science、Google Scholar、およびmedRxivプレプリントサーバーの中から、関連するキーワードで検索を行い、同質の研究をまとめ、バイアスを評価しながら分析・統合を行った。

【5】結果
43の事例報告と26の症例シリーズを含む69件の研究が対象となった。
243件の有害事象のうち、最も多かったのは心筋炎であった。
また、心筋炎の発症頻度は21歳の男性が最も高いことが明らかになった。
心筋炎を発症した患者の約4分の3がファイザー社のワクチンで、87.7%は2回目の摂取を受けていた。
心筋炎を診断するためのゴールドスタンダードであるMRI画像上で、心筋炎と診断された全ての患者が異常を示していた。
一般的な症状で最も多かったのは、胸痛(96.1%)、発熱(38.2%)であった。
炎症状態とは別に、たこつぼ心筋症、心筋梗塞、非閉塞性冠状動脈を伴う心筋梗塞、および孤立性頻脈のいくつかのまれな症例も報告された。
 
【6】結論
コロナワクチン接種後の合併症(有害事象)で最も多かったのは心筋炎で、胸痛として出現することが分かった。
 
【7】センター長の感想
女性で脳卒中(脳梗塞・脳内出血)の報告が多かったので、脳卒中が最も多いと思っていました。
心筋炎だったのは意外です。
原因もなく、心臓の筋肉が炎症を起こす病気で、心不全を合併することもあります。
ワクチン接種後の胸痛には用心しないといけません。

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