当ステーションの施術方針や考え方についても知ってもらうためにも、論文を定期的に紹介していきます。
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【1】タイトル
脳卒中後に肩が痛くなる人の特徴
【2】出典
Left-Sided Hemiparesis, Pain Frequency, and Decreased Passive Shoulder Range of Abduction Are Predictors of Long-Lasting Poststroke Shoulder Pain.
※参照元(外部リンク)
2012年6月 スウェーデン
【3】目的
脳卒中発症後、長期間にわたり肩の痛みに悩まされるケースがある。
そこで、脳卒中発症から4ヵ月経過した時点で肩の痛みを訴える患者の特徴を詳しく調べてみた。
【4】方法
脳卒中発症後4ヵ月時点で肩の痛み(麻痺側)を訴えた58名を対象にした。
4ヵ月後、16ヵ月後で痛みの程度や肩関節の関節可動域を調べた。
【5】結果
対象者58名の内、16ヵ月後も疼痛が継続していたのは42名(72%)であった。
左片麻痺、常に肩が痛い、肩関節外転の可動域が狭いという特徴があった。
【6】結論
脳卒中発症後4ヵ月の時点で肩の痛みがある場合は、1年以上経過しても肩の痛みが続くリスクがある。
特に左片麻痺患者は痛みが継続する傾向にある。
【7】センター長の感想
左片麻痺の場合は麻痺側で肩関節痛に悩まされる可能性があるということです。
肩関節外転の可動範囲が狭いという特徴もあるので、肩関節の可動域を定期的に評価し、改善していけば疼痛に悩まされなくてもよいかもしれませんね。