【エビデンス166】脳卒中後の上肢麻痺

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【1】タイトル
脳卒中後の上肢麻痺

【2】出典
Motor Impairment-Related Alterations in Biceps and Triceps Brachii Fascicle Lengths in Chronic Hemiparetic Stroke
※参照元(外部リンク
2018年8月 アメリカ


【3】目的
脳卒中後の上肢麻痺は、肘関節が曲がった状態で随意運動を阻害するため日常生活を制限するケースが多い。
この状態が長く続くことで、骨格筋の長さに変化が生じて関節可動域制限が生じると考えられている。
そこで、骨格筋の長さの変化を詳しく調べてみた。
 
【4】方法
慢性期の脳卒中患者で、Fugl-Meyer評価スコアによって分類された上肢麻痺が中等度以上の患者11名を対象にした。
肘を曲げる上腕二頭筋・肘を伸ばす上腕三頭筋の長さの違いを超音波断層画像上で比較した。
 
【5】結果
筋肉を弛緩させた状態で、麻痺側の上腕二頭筋・上腕三頭筋の長さは非麻痺側よりも明らかに短縮していた。
この結果は肘の角度を変えても同じで、平均でそれぞれ2.23cm、0.98cm短かった。
筋肉を収縮させた状態では、上腕二頭筋は明らかに短縮していたが上腕三頭筋では確認できなかった。
この結果は麻痺の程度と有意に関連していた。

【6】結論
脳卒中後の上肢麻痺は、上腕二頭筋・上腕三頭筋の長さを短縮させることが明らかになった。
また、麻痺の程度と有意に関連することが明らかになった。
 
【7】センター長の感想
脳卒中後のリハビリでは、関節可動域が制限されないよう可動域訓練を行います。
麻痺の程度だけでなく疼痛や亜脱臼のリスクもあるため、専門職による適切な介入が必要です。

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