【エビデンス175】脳卒中後の「めまい」について

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【1】タイトル
脳卒中後の「めまい」について

【2】出典
Prevalence of acute dizziness and vertigo in cortical stroke
※参照元(外部リンク
2021年6月 イギリス

【3】目的
後方循環系(主に脳幹・小脳・後頭葉・視床)の脳卒中は後遺症で回転性のめまいを特徴とするケースが多い。
しかし大脳半球の一方が脳卒中となった場合に同様のめまいを呈するかは良くわかっていない。
そこで、脳卒中後のめまいに関する有病率と関連する部位を詳しく調べてみた。

【4】方法
ユニバ―シティカレッジロンドン病院で、脳卒中後の超急性期患者173名を対象にした。
脳卒中発症前にめまいがあったかどうかと、関連する部位や症状を評価した。
 
【5】結果
対象者の内、112名が深部皮質下病変、53名が皮質梗塞、その内の21名が急性のめまいを訴えた。
21名のめまいを呈する患者の内5名が回転性のめまいで、5名の内4名は右室病変であった。
皮質病変でめまいを訴える患者の損傷部位は、島皮質と頭頂葉から弁蓋部に存在する前庭皮質領域であった。

【6】結論
急性皮質脳卒中におけるめまいの有病率は9%で、右半球を損傷した場合にめまいが起きやすいことが示唆された。
 
【7】センター長の感想
脳卒中発症後に回転性のめまいや嘔気を訴えるケースがあります。
予後予測や治療、リハビリでの訓練プログラムを立案する際に、右半球損傷=めまいがあるかもしれないと考えていくと良いかもしれません。

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