【エビデンス176】脳卒中後の感覚訓練について

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【1】タイトル
脳卒中後の感覚訓練について

【2】出典
Sensory retraining improves light touch threshold of the paretic hand in chronic stroke survivors- a single-subject A-B design
※参照元(外部リンク
2020年3月 イラン

【3】目的
脳卒中後の後遺症に感覚障害というものがある。
表在感覚が障害されることで、麻痺した部位は物が触れている感覚が分からなくなることが多い。
感覚訓練は触覚の閾値や巧緻性などを含めた上肢機能訓練の一つとして行われるが、その効果は明らかになっていないので詳しく調べてみた。

【4】方法
感覚障害を呈する慢性期の脳卒中患者5名を対象にした。
通常のリハビリを受けた場合(フェーズA)と、上肢の感覚訓練を追加した場合(フェーズB)で以下を比較した。
①触覚の閾値(Semmes-Weinstein Monofilaments)
②巧緻性(Box-Block Test)
③運動機能(Fugl-Meyer Assessment)
感覚訓練は1セッション30分~40分で週5回、これを6週間実施した。
 
【5】結果
どちらのフェーズでも①~③の評価項目はスコアが改善傾向にあった。
統計を用いた場合、C statistics(C統計量)はフェーズBで触覚の閾値変化に有意な差を認めた。
また、Mann-Whitney U test(マンホイットニーU検定)も組み合わせると、巧緻性や運動機能においてもフェーズBに有意な差を認めた。

【6】結論
上肢の感覚訓練は、慢性期の脳卒中患者であっても触覚の閾値・巧緻性・運動機能を改善するための効果的な介入方法であることが示唆された。
 
【7】センター長の感想
Semmes-Weinstein Monofilamentsは特殊な機器を用いて触覚の閾値を測定する検査方法です。
youtubeに動画があったので、気になる方は確認してみて下さい。

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