【エビデンス9】脳卒中患者における前庭リハビリテーション

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【1】タイトル
脳卒中患者における前庭リハビリテーション
(※姿勢のコントロールや平衡感覚の機能回復を目指すもので、めまいや姿勢不安定性などの日常生活に支障をきたす症状の改善に行うリハビリ。)

【2】出典
Vestibular rehabilitation training in patients with subacute stroke: A preliminary randomized controlled trial
※リンク(参照元)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30040765/
2018年7月 イタリア

【3】目的
前庭リハビリテーションは、視線の安定性・バランスと歩行の改善・体性感覚統合の促進を目的とした様々な運動項目で構成されており、そのプログラムは患者の状態によってカスタマイズされる。
本研究は、亜急性期の脳卒中患者を対象に前庭リハビリテーションのトレーニング効果を調査することを目的とした。

【4】方法
亜急性期の脳卒中患者25名を対象にランダムで2グループにわけた。
一方のグループに前庭リハビリテーションを4週間行い、10m歩行テストで時空間パラメータの変化を比較した。
<前庭リハビリテーションの内容> 
・静止物を見つめながら1分間かけて顔を横に振り、さらに1分間かけて上下に振る、これを10分間行う。
・アイマスクを装着し、その場で1分間の足踏みを行う。
・次に90°、180°、270°でも同様に1分間の足踏みを行う。

【5】結果
前庭リハビリテーションを行ったグループで、歩行速度と歩幅が明らかに大きく改善した。
逆に体幹機能の安定性は2グループ間で大きな違いがみられなかった。

【6】結論
前庭リハビリテーションは、脳卒中患者における歩行(時空間パラメータ)を改善し、回復を促進する効果が期待できる。

【7】センター長の感想
昨年、参加した運動器学会でも「前庭リハビリテーション」がクローズアップされていました。
興味のある方は日々の臨床に取り入れてみるのもいいと思います。

前庭リハビリテーションに関して、興味を持たれた方は当ステーションの理学療法士にご相談下さい。

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