【エビデンス13】ハンドエルゴメータが歩行を変える

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【1】タイトル
ハンドエルゴメータが歩行を変える

【2】出典
Rhythmic arm cycling training improves walking and neurophysiological integrity in chronic stroke-the arms can give legs a helping hand in rehabilitation.
※リンク(参照元)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29212917/
2017年12月 カナダ

【3】目的
中枢パターン発生器(Central Pattern Generator:CPG)と呼ばれる脊髄に介在する神経群は、手足を周期的に連動させることで歩行の基本的なリズムを形成し、歩行に参画する筋群の運動パターンを決定していると考えられている。
そこで慢性期の脳卒中患者を対象に、腕を周期的に運動させることでCPGネットワークを活性化させ、歩行能力が改善できるかを明らかにする。

【4】方法
慢性期の脳卒中患者19名を対象に、ハンドエルゴメータで上肢の回転運動を1秒1回転ペースで30分間行った。
これを週3回×5週間実施し、前後で歩行・バランス・運動機能を評価した。
リズミカルな運動による四肢のカップリング(結合)は、橈骨神経の皮膚反射とヒラメ筋の伸張反射で評価した。

【5】結果
・両側の握力が増加した。
・歩行中に麻痺側で足底筋や背屈筋の活動が強化された。
・四肢のカップリングが増強した。
・歩行能力とバランス機能が改善された。 

【6】結論
リズミカルな上肢機能訓練はCPGに変化をもたらし、四肢のカップリングを強化することで歩行能力や各種の身体機能改善に効果をもたらす可能性がある。

【7】センター長の感想
上肢機能訓練は大事だけど、自主練として適当にハンドエルゴをやるだけでは意味がないです。
負荷量や方法を検討して根拠に基づいた運動を処方する必要があります。 

上肢機能訓練でお悩みの方は、当ステーションの理学療法士・作業療法士にご相談下さい。

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