【エビデンス14】上肢の麻痺には電気刺激がよい理由

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【1】タイトル
上肢の麻痺には電気刺激がよい理由

【2】出典
Effects of 8-week sensory electrical stimulation combined with motor training on EEG-EMG coherence and motor function in individuals with stroke
2018年6月 台湾 

【3】目的
末梢電気刺激(ES)は運動皮質の興奮性に影響を与える一定かつ適正な感覚入力を生成する。
そこで慢性期の脳卒中患者を対象に、機能訓練前のESが神経筋制御と上肢・手指機能の改善に寄与するかを検証した。
  
【4】方法
慢性期脳卒中患者12名を対象に、ランダムでESグループとコントロール(模擬ES)群グループに割り当てた。
ESグループは麻痺側の正中神経(肘の内側)に沿って電極を貼り、100Hzの電気刺激を20秒間隔で40分繰り返し行った直後に20分間の上肢機能訓練を行った。
これを週2回、8週間継続して行い、脳波筋電図(EEG-EMG)と運動機能(Fugl-Meyer)を評価した。
 

【5】結果
ESグループのEEG-EMGコヒーレンス(干渉のしやすさ)は、コントロールグループに比べて明らかに高かった。
上肢運動機能(Fugl-Meyer)もESグループのみで改善効果が得られ、4週間後まで効果の継続を確認できた。

【6】結論
上肢機能訓練前に末梢電気刺激(ES)を行うと運動皮質の興奮に影響を与える。
また、正中神経に沿って100Hzの電気刺激を20秒間隔で40分行い、直後に機能訓練を行うことで上肢機能の改善に効果があることが示唆された。

【7】センター長の感想
上肢麻痺で悩まれている方が多いですが、プライミング(準備運動)や末梢電気刺激(ES)など訓練前の刺激が大事なんだと思います。
鍼灸で鍼刺激や電気刺激を行い、直後に機能訓練(理学療法・作業療法)を行うと…ワクワクしますね! 

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