【エビデンス19】 簡単なトレーニングで高血圧を改善できる

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【1】タイトル
簡単なトレーニングで高血圧を改善できる

【2】出典
Effects of isometric resistance training on resting blood pressure- individual participant data meta-analysis
※リンク(参照元)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30889048/
2019年10月 オーストラリア

【3】目的
高血圧症は心血管疾患(脳卒中・冠動脈疾患)の原因となる。
改善するには有酸素運動が効果的であることが証明されているが、運動に時間を要することや運動機能に制限がある場合に実施できない、継続が難しいというケースも少なくない。
2013年にアメリカ心臓協会(AHA)が等尺性収縮トレーニング(IRT)にも高血圧を改善する効果があると報告し、エビデンス(ⅡB)推奨度Cとして高血圧管理のガイドラインに載ることになったが、関連する交絡因子やバイアスの影響を除去できていなかったためより厳格なメタ解析(全ての個人データを統合・解析する)を行った。

【4】方法
安静時の血圧管理におけるIRTの有効性を調査するため、3週間以上のIRTを実施し、安静時の収縮期血圧(SBP)拡張期血圧(DBP)および平均動脈血圧(MAP)の変化を定量化した。
またベースラインの特性(個人のデータ)とIRT後の安静時血圧の変化の大きさとの関係を調査した。 

【5】結果
・12の研究を対象にした。
・対象者は326名で、52.7%が降圧薬治療を受けていた。
・内訳として191名がIRT実施群、135名をコントロール群に設定した。
・IRT強度は最大筋力(MVC)の8~30%で、両側のハンドグリップや両側のレッグエクステンションであった。
・期間は3~12週間であった。
・SBPは-6.22mgHg、-7.35mmHg、拡張期血圧は-2.78mmHg、-3.29mmHg、平均動脈血圧は-4.12mmHg、-4.63mmHgで変化を認めた。
・IRTの効果はベースラインの特性に影響を受けなかった。
 
【6】結論
低負荷(最大筋力の8~30%程度)の等尺性収縮で、両側ハンドグリップなど簡単な運動を数分間行うだけで血圧を臨床的かつ統計学的有意に下げることができる。

【7】センター長の感想
これは是非実践したいと思いました。
簡単な運動でこれだけの効果があるので、患者さん、利用者さんに勧めたいです。

血圧管理でお困りの方は、当ステーションの理学療法士・管理栄養士にご相談下さい。

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