【エビデンス29】 脳卒中後のバランス機能向上には後ろ歩きが効果的

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【1】タイトル
脳卒中後のバランス機能向上には後ろ歩きが効果的

【2】出典
A Backward Walking Training Program to Improve Balance and Mobility in Acute Stroke: A Pilot Randomized Controlled Trial.
※参照元(外部リンク)
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29232308/
2017年12月 アメリカ

【3】目的
後方歩行トレーニング(BWT:Backward walking training)は視覚代償を制限し、通常歩行とは異なる運動パターンを選択することから姿勢やバランス機能にポジティブな影響を与え、転倒予防効果が期待できると言われている。
そこでBWTの有効性を、立位バランス訓練(SBT:Standing balance training)と比較して確認してみた。

【4】方法
脳卒中を発症してから1週間ほどの患者18名を対象にした。
予定されたリハビリの後にBWTを行うグループと、SBTを行うグループにランダムで振り分けを行った。
1回30分のセッションをそれぞれ8回行い、複数の指標を用いて評価を行った。

【5】結果
セッション後の前方歩行速度は、BWTが0.75m/s、SBTが0.41m/sであった。
後方歩行速度は、BWTが0.53m/s、SBTが0.23m/sであった。
バランス能力の効果量は評価方法によって違いはあるもののBWTが優れていた。
これらの効果は、1ヶ月後にも続いていた。

【6】結論
立位でのバランス訓練を行うよりも、1回30分の後方歩行訓練を行ったほうがバランス機能の改善に期待できる。
訓練でえられた効果は1ヶ月後も持続することが示唆された。

【7】センター長の感想
横歩きも後ろ歩きも、どのような効果が期待できるかを知った上で実施するのが望ましい。
利用者さんが何に困っていて、どこに対してアプローチすべきかは評価を用いて判断する。
そんな当たり前のことが大切だと改めて思いました。

 

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